住宅購入は人生最大の買い物!失敗しないための事前準備
私たちが行うFP相談の中で、多くの割合を占める相談内容の一つに『住宅購入相談』があります。
住宅購入は、人生において大きな決断を伴う出来事です。
特に、30代~40代の子育て世代にとっては、家族の未来を左右する重要なイベントとも言えます。
しかし、同時に多くの不安や疑問もつきまとうのではないでしょうか?
と、いう私自身も10年前に自分の家を購入する際はドキドキしたものです。
「本当に今のタイミングで家を買っても大丈夫だろうか?」
「一生ものの買い物なのに、失敗したくない!」
「住宅ローンはどれを選べばいいの?」
このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
今回は、今までの相談実績と自身の住宅購入体験も交えながら、住宅購入を検討している方に向けて、失敗しないための事前準備について詳しく解説していきます。
目次
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なぜ事前準備が大切なのか?
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事前準備のステップ
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1.現在の家計状況を把握する
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2.購入予算を決める
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3.希望する物件のイメージを具体化する
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4.不動産会社を選ぶ
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5.物件探し
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まとめ
なぜ事前準備が大切なのか?
まず、住宅購入は、人生における大きな買い物であるだけでなく、長期間にわたるローン返済を伴う経済的な負担も大きいものです。
そのため、安易な判断や他人の良い面だけの意見で購入してしまうと、後に後悔する可能性も少なくありません。
事前準備をしっかり行うことで、
- 自分に合った物件を見つけられる
- 無理のない資金計画を立てられる
- トラブルを未然に防げる
といったメリットがあります。
事前準備のステップ
1.現在の家計状況を把握する
- 収入と支出の把握
月々の収入と支出を整理確認し、家計状況を把握しましょう。
- 現在の資産額
住宅購入に必要な頭金や諸費用として、どれくらいの資金が必要なのか確認しましょう。
- 借入の有無
オートローンやクレジットカードローンなどある場合は返済状況の確認をしましょう。
オートローンやクレジットローン(リボ払いなど)がある場合に、銀行での住宅ローン審査が通らないケースも出てくるからです。
今までにご相談いただいた方の中には、過去に携帯代の支払が滞っていたことにより住宅ローン審査が通らないケースもありました。
このケースの場合は、日々支払っていた通信料は、通信料だけではなく携帯の本体代金の支払も含まれていました。
通信料の支払が出来ていなかったことにより、本体代金の割賦分が未納となってしまったことが要因です。
過去の未払いがなかったかも要チェックです!
2.購入予算を決める
- 住宅ローンのシミュレーション
家計の収入や支出、貯蓄額などを基に、住宅ローンのシミュレーションを行い、無理のない返済額を算出しましょう。
ここは住宅購入後、生活をしていく上で超重要なポイントです!
- その他費用
住宅ローンの他に不動産取得税、登録免許税、仲介手数料など、様々な費用がかかることを忘れないようにしましょう。
一般的に住宅購入の際の諸費用は、住宅価格の6%~8%を見ておくと良いです。
※諸費用については、注文住宅、建売住宅、マンションなどにより金額が変わってきます。
3.希望する物件のイメージを具体化する
- 立地:通勤時間、周辺環境、治安など、生活に直結する希望条件を具体的に書き出しましょう。
✅会社までの通勤時間の許容範囲
✅駅やバス停からの徒歩可能分数
✅お子さまがいらっしゃる方は、学校の位置
- 間取り:家族構成やライフスタイルに合わせて、理想の間取りを考えましょう。
✅どのくらいの広さ(何平米程度)
✅水回りの導線
✅間取りの希望
最近では、リモートワークをされる方も増えています。そのための部屋が必要な場合は、そのスペース確保も考えておく必要があります。
- 築年数:新築?それとも中古?築年数によってメリット・デメリットが異なります。
一般的に中古物件の方が新築物件よりも価格は低くなりますが、中古物件の場合は大がかりな“リノベーション”をするケースもあります。
中古物件価格とリノベーション費用を合計すると新築物件と変わらない価格になることも…
また築古のマンションの場合に、床下の水道管を住む前に交換しなかったことにより、居住後、水漏れのトラブルに見舞われた方もいらっしゃいました。
中古を検討する場合は、お部屋の状態などによりリフォーム(※1)を選択するのか。自分の好きな間取りにリノベーション(※2)するのかによってもかかる費用が変わります。
※1リフォームとは、劣化する以前の元の状態に戻す工事のこと
※2リノベーションとは、建物に『付加価値』を加えること
- 設備:キッチン、浴室、トイレなどの設備にどのような機能を求めるか、具体的に書き出しましょう。
✅アイランドキッチン
✅タッチレス水栓
✅床暖房
✅浴室乾燥機
✅玄関は、大理石…
こだわり出すとキリがありませんが、せっかくの住宅購入です。希望がある場合は具体的に書き出していきましょう。
ただし、その場合はメリット・デメリット。そして、生活をしている自分たちをイメージして情報を整理することを忘れないでください。
4.不動産会社を選ぶ
- 複数の不動産会社に相談
複数の不動産会社に相談することで、より多くの物件情報を得ることができます。
- 不動産会社の担当者の対応:
説明が丁寧で、信頼できる担当者を選びましょう。また担当者にはこちらの要望をしっかりと伝える事も重要です。
- 手数料:
各不動産会社の手数料体系を比較し、自分に合った会社を選びましょう。
一般敵に仲介手数料は法律で定めた上限額が、【物件価格の3%+6万円】です。これは上限なので、会社によっては多少の値引き交渉は出来るかもしれません。
5.物件探し
- インターネット:
各不動産会社のホームページや不動産ポータルサイトを利用して、物件情報を検索しましょう。
検索した物件情報を元に自分から不動産会社に見学したい旨を伝えるのもポイントです。
- 不動産会社
不動産会社に希望するイメージや条件を伝え、物件を紹介してもらいましょう。
大きな買い物ですから、自分たちの希望に合わない場合は複数物件を提案してもらうことも方法です。
- 現地見学:
気になる物件は必ず現地見学を行い、間取りや周辺環境などを確認しましょう。
特に平日と土日や昼間と夜。街によっては雰囲気がガラッと変わるエリアもあります。
また日常生活をすると想定した時に、駅近という条件だけではなく、スーパーやドラックストア、クリニックまでの距離なども確認しておくと良いでしょう。
そのため、自身の足でその街を歩いてみることをお勧めします。
✅駅やバス停までの道のりはどうなっていますか?
✅お子さまがいらっしゃる場合は、小学校・中学校までの距離は?
✅また、小学校・中学校までの通学路は安全ですか?
✅日々の買い物は、どこでできそうですか?
まとめ
住宅購入は、人生において大きな決断です。
焦らず、じっくりと時間をかけて準備を進めることが大切です。
しかし、住宅購入で100点満点を目指すと上手くいきません。
人生のタイミングにより、自分の住宅における100点は違います。
住宅購入の時に重要なことは、自分たちが住む時の優先順位をご家族でしっかりと話し合うことです。
そして、一番初めに自分たちの資産状況でどの程度の住宅購入予算が適正かをシミュレーションしておきましょう。
この記事で紹介した内容を参考に、自分にとって最適な住宅を見つけ、快適な住まいを手に入れてください。
◎住宅購入予算のシミュレーションが作れない。
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